アメリカンサイコ
アメリカンサイコ、を見た。
突然、おすすめの映画を聞いて瞬間的に回答が来る友達を持って良かったと思った。つまりそんな経緯で「アメリカンサイコ」を見た。もっとも、推されたのは「太陽を盗んだ男」だけれども。
なにわともあれ、クリスチャン・ベールの怪演が最大の見どころの映画だと思った。ちょうど今、ジョジョ4部アニメで吉良吉影(川尻浩作)がヴァイツァー・ダストに覚醒したところで、この共通点のタイミングのよさに我ながら感心した。ただし、吉良吉影とちがってベイトマンは殺人の狂気に沈んでしまう。この”狂気”と現実の境目のぼんやりとした感覚に見入ってしまうのが、怪演に合わさって映画の魅力になっていた。
初めは店の予約をしようとした電話からの不意の笑い声、そして昼と夜が融け合って徐々にベイトマンの異常さが目に見えていく瞬間がスリリングだ。物語も、現実なのか夢なのか妄想なのか見ている側には真実が分からないようにされていて、なおさら不気味で集中力が増す。
全裸でチェーンソーを持って獲物を追いかける姿がお似合いなのは、彼を置いて他にいないでしょ。カメラで取りながらマッスルポーズするところもヤバイ。
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