ハリー・ポッターシリーズ完走記念

今朝方晴れて、原作を一切読まずにハリー・ポッターの映画シリーズ全8作品を見た男となった。

長かった死闘が終わった。物語と今の自分の気持ちはシンクロしている。なぜならあの人が死に、魔法界を覆ってた闇が晴れたように、私の心も物語の完結とともに開放されたからだ。

以下シリーズ列挙。

1.ハリー・ポッターと賢者の石

2.ハリー・ポッターと秘密の部屋

3.ハリー・ポッターとアズカバンの囚人

4.ハリー・ポッターと炎のゴブレット

5.ハリー・ポッターと不死鳥の騎士団

6.ハリー・ポッターと謎のプリンス

7.ハリー・ポッターと死の秘宝Part.1

8.ハリー・ポッターと死の秘宝Part.2

総括すると、原作を読んでいないことによるマイナス点が多すぎてきちんと捉えらないって感じ。未読だとダイジェストが過ぎるファン向け映像って側面が強いです。とくに中盤以降。

映画だけを追っていても話はおそらく半分程度も知ることはできない、そんな気持ちになる。

個人的には主人公のハリー・ポッターが、基本的には運命によって導かれてるのであまり好きではない。なんだかよくわからないけど誰かに助けてもらったり、運がよいだけで助かったりと、主人公に都合の良い筋書きが多い。ここに友情・努力・勝利の入る余地はほとんどなくて、ハリー・ポッターは両親に恵まれて天才なのだという配置が気に入らない。

その点、スネイプ先生(セブルス)の置かれた立場こそむしろ、非常に同情せざるを得ないというか、主人公足りうると思う。昔愛した女性が結婚して子供を産んでもなお、その子供を含めて守ろうという気持ちがあり、その夫に学生時代いじめらていたという。大変エモいキャラだったことが、ラストのラストで判明して、主人公はこっちだったのかと得心する。

普通だったらドラコ・マルフォイがハリー・ポッターの写し鏡として機能しているはずだけど、中途半端だった。彼は彼なりに家系の葛藤があるようにおもうが、裏主人公になりえなかった。

ヴォルデモートにしても最終目的が一体何なのかは明確に明示されることなく、最初から忌まわしき人物として描かれる部分が強すぎたように思う。死の秘宝では魔法大戦というにはお粗末な戦闘シーンが続いて、一体何のためにこの人達は命をかけているのか分からなくなるほどだった。

ただ、広げた風呂敷をそこそこちゃんと畳んだなぁという気はする。

やっぱりハリー・ポッターが両親たちの残した負債を完済したあとのストーリーこそが見てみたい。

映画の新作はハリー・ポッターの束縛から離れたようなので、暗くならない話だと期待したい。


あと実は、ハリー・ポッターの原書をキンドルでポチってしまった。

つまり「もうちっとだけ続くんじゃ」ってことです。

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