ジャック・リーチャー NEVER GO BACK

「ジャック・リーチャー NEVER GO BACK」見た。

 イマイチ期待外れだった。

良い悪いでいうと「良くはなかった」と表現するのが適している感じだった。

なんか普通。どこかで見たことある物で作られていて目新しさがなかった。

 前作の「アウトロー」はジャック・リーチャーの独自の価値判断で行動するところが良かったと記憶してる。文字通りのアウトローとして不正を己の拳で解決する問答無用な男が良かった。

 ところが今回はジャック・リーチャーの娘と思われる人物が現れ、彼に人間味を持たせようとしている。これ自体は冷血漢にも親子の情があることの良さを描けると思う。けど、私はそんなジャック・リーチャーを見たいわけではない。期待していたのは法律で裁かれない奴の首の骨を躊躇なく折るヒーローであり、ヒールなジャック・リーチャーだ。

 しかしその要素がまったくないわけでもないので、素材というより調理の仕方が上手くいっていないように思う。

 ストーリーもこれといって特筆する箇所もなく、魅力的な敵もおらず、全体的にプロフェッショナルっぽさが足りない。

 娘が写真より太っている件はさておき、素人の娘に尾行を築かれ挙句に写真を撮られているって迂闊すぎでしょう。飛行機内で尾行を殴り倒すところとかも。

 あの娘が見た目に反して機転が利くっていう設定は必要あったのかなー。正直、邪魔に感じた。

 そんな中トム・クルーズは54歳とは思えない肉体とアクションをしていたのは良かった。もっと、塩入れで車の窓ガラス破壊みたいな、その場の応用を魅せるアクションシーンがあればよかったなー。無骨な殴る蹴るが多くなるのは仕方ないんだろうけど。


 やっぱり、2作目としてジャック・リーチャーのキャラ立てに失敗している感は否めない。ジェームズ・ボンドでもなくジョン・ウィックでもなくリーアム・ニーソンでもない差別化が上手くいかず、ありきたりな枠内に収まっている。期待が大きかっただけに残念だ。

 3作目があるかを副題でアンサーしているとしたら凄いよ。NEVER GO BACK!

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