ソーセージ・パーティ

ソーセージ・パーティを見た。

 ここ何年か見た中で最も下劣で下品で笑える映画だった。前情報として知ってたのは主人公がソーセージでヒロインがパン、そしてホットドッグになりたくて仕方がないらしい。それにどうやら下ネタ満載らしい。ということは・・・、ってぐらいの塩梅だった。

それなりに身構えていたけど、実際は予想以上に”突っ込んだ”内容でした。アクセルの踏みすぎに、笑うより引いたところが2か所あって、映画のトーンが笑いのツボにハマっているかと問われれば個人的にはそこまでです。。それでも非常に楽しく見れました。

劇場も満席だったし、今年一番笑いの絶えない映画鑑賞だった気がする。

 あまり乗れなかった原因は、下ネタばっかりのコメディだと気軽に構えていたら、宗教や人種やLGBTの話が裏にあって、意外とちゃんとしていて戸惑ったからだ。

「ズートピア」も同じだったけど、実写でやるには重すぎるテーマをアニメの抽象表現だと描きやすいのかなと思ったりした。「ズートピア」以上に直接的なので、不意打ちを食らった気分だった。

見た目はすごくアレなのに、まじめっぽい話をしていてどうしたらいいか、見方を迷った。それすらギャグとして捉えていいのか。恐らくいいんだろうけど。

 そして迷って話をちゃんと理解しようとした割には内容が全然頭に入ってこないっていう。ブレンダのキャラクターデザインを考えた人は馬鹿だし天才。彼女がしゃべるたびに「なんだこれは」と頭がクラクラして、頻繁にストーリーを忘れかけた。

 あと映画そのものに対してじゃないけど、英語が分からないから、セリフや言い回しで笑えないのは仕方ないとして、アメリカ人なら知ってて当然のアレやソレやのパロディも分からないので全部が全部楽しめなくて残念だった。

有名映画のパロディは思いっきり笑わせてもらったけど。まぁ、仕方ないというしかないか。

 似てるものとして聖書のことを全然知らない人は「聖☆お兄さん」を笑えない、みたいなことかな。

 それでも、この2点を差し置いても、「ソーセージ・パーティー」は見ていて楽しかった言い切れる。ラスト間際の”やり過ぎな”過剰描写は本当に最悪だ(褒めてる)。どういう映画なのか把握できたのでもう一度行っておきたい。

以下蛇足

 見たのが14日の月曜日。Tohoシネマズの日で1,100円だったせいか満席だった。席に着いたら、隣席の女性(おそらく同年代)が金麦のロング缶を飲んでいた。

映画館に飲食物を持ち混むな云々じゃなくて、月曜日から平日禁酒を決め込んでいたので、滅茶苦茶羨ましかったです! ただそれが言いたかっただけ。

 お酒片手に「ソーセージ・パーティー」見るのは超正解過ぎる。

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